Contents
ちょっとだけなら大丈夫・・・。
髪を伸ばしているとかって特に、ヘアスタイルも変えないし、カットの頻度も落ちますよね。
そしてたまに切ろうかと思ったときに、ちょっとだけならだれでも大丈夫だし、近場ですましちゃおう。
だれでも変わらないよね。美容師さんだし。とか
そんな風に美容師を選ぶと痛い目にいつか必ずあいます。
スポンサーリンク
たった数ミリでも、されど数ミリ。
たった数ミリのそのカットが、あなたのその先の、ストレスがフリーになるのかMAXになるのかの別れ道になっています。
それは、なぜか?
まず数ミリであっても、カットの切り口って美容師の個性がでるものなんです。
人がやる技術ですからね。
また、その際の、髪の引っ張り具合(テンション)によっても、仕上がりは大きく変わります。
また、
あなたは、そのカットでのオーダーするときこう言いませんか?
「長さ変えなくて量だけ減らしてください」と。
そう、このフレーズ。
毛先をそろえるだけのカットでも、大概のケースで毛量、質感の調整をするのです。
この毛量質感の調整の仕方次第で、その後の髪の扱いやすさはさらに大きく変わるのです。
美容師は通常はカットの際に、シザー(普通のハサミ)とセニングシザー(すきばさみ)を使います。
一般的に量を減らすということは セニングシザー(すきばさみ)を使用します。
セニングシザーは、こちらですね。
このギザギザのはさみです。
このはさみは構造上、 ハサミを 開閉した際に均一に 髪の量を減らします。
当たり前のことですが・・・。
でもね
この 均一ってとこに注意してほしいんです。
セニングシザーは、均一に量が減る
均一に髪の量が減るということは、 要するに すきっ歯のように隙間ができてしまいます。
そして、均一に隙間ができるということは、その分 まとまりずらくなるんです。
カットは、家づくりでいうところの柱となる基礎作りから始めて、その後、質感・毛量調整で計算して崩していくのが基本的なセオリーです。
でも、この毛量調整の際に、しっかり計算して行っていないと家の基礎の柱をぼろぼろにしてしまうんです。
基礎の柱が弱い家はすぐに傷んでしまいますよね。
髪の毛の理屈もこれと、 まったく同じなんです。
だから、誰がカットするかで、最終的な仕上がりが、大きく変わるのです。
だからこそ、毛先を整えるだけってオーダーは気をつけてほしいんです。
取返しのつかないことになる前にね。
一度切ってしまった髪を修正することは、ほぼ不可能。
長さを切るか、伸びるのを待つしかありません。
髪の毛のカットは、基本的に引き算です。
マイナスはできても、プラスはできないのです。
ちょっと切るだけだからと安易に美容師を選ばず、しっかり見極めて選んでくださいね。
ちょっとした作業で、違いを作れるのが美容師という職人であり、この仕事が成り立つ理由でもあるんです。
形を大きく変えてかわいい、綺麗なヘアスタイルをつくる美容師もいいですが、形を変えずにお客様自身が感じる変化を作れる美容師。
こういうのも僕が思う理想の美容師です。